BLOG EDASHIN

画像や日常についてなど

2006年03月

37bf6d00.jpgクローネンバーグ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』。
僕にとっての良い映画にはたいてい独特の間(ま)があって本作もそう。で、後々まで考えさせられる。
まさに任侠モノか西部劇という、全体としては即物的な展開ながら実はつき離した演出も多くて、最後まで観おえた方は皆、まっさきにある種共通の感想を持つことでしょう。しかし、タイトルにもあるテーマを描くには理想的な出来映え。あんなことに明確な回答なんかないですしね。彼らしい異形的魅力も洗練度アップ。というか、裏返し的魅力か。クローネンバーグの裏返しって...。
実はちょっと不満な点もあるのですが、個人的には近作中『クラッシュ』に継ぐ出来ということでお薦めです。こういう「語ってない」的作品は紹介するのが苦手で、気を使うしブログに載せるか迷ったのですが、良いものを良いと記録したい思い一点で。
それにしても主演のヴィゴ・モーテンセンが『ロード・オブ・ザ・リング』効果であれほど人気あるとは知りませんで(こっちが世間知らずなのか)。会場にコジャレた女性がたくさんいたのに驚き(彼の暴力シーンをどう思ったのやら)。そんなファンをターゲットにしてかの上映場所(?)。会場には記念写真用に本人の特大パネルがあったり、入場したらヴィゴ生写真くれるし(いらねーよ・笑)。パンフもめずらしく上製仕上げ。でもこちらは監督への愛情も感じられました。
▲BLOG枝新▲

ec4f9655.jpg恵比寿麦酒記念館のみやげ売店にて。
ビールチョコ。ビールキャラメル。ビール酵母...などなど。その他、味なジョッキやグラスなども多数売ってました。
僕が買ったのは、ビールゼリーとビール石鹸(写真)。ゼリー、それなりに旨かったです(アルコール度1.1%)。ちなみに館内は入場無料です。
▲BLOG枝新▲

7621af15.jpg『僕のニューヨークライフ』にそう感じる理由は、70歳に近いアレンが年齢相応の魅力を見せていたからです。20代の主人公に説教たれたりする偏屈爺さん役なんて、シリーズ化で続けてほしいくらい(笑)。ありがちな黄昏演技をするわけもなく(それどころか!…以下、略)、ああいう形で彼の健在ぶりを楽しめたのがうれしい。何より作品自体の完成度が高い。主人公と偏屈爺の二者が、相変わらずのアレン的演出で動きつつ、どこかいつもと違う存在感を醸し出しています。とにかくこの映画は、将来彼のキャリアでも重要な位置づけになりそうな気がしてなならない。多くの示唆に富んだ作品だと思います。
▲BLOG枝新▲

このページのトップヘ