BLOG EDASHIN

画像や日常についてなど

2009年06月

e33a110c.jpg今年1月にも飲んだ友人、M渕・N井とディープな飲屋街の多いことで知られる葛飾区立石で飲み。
M渕が地元民とあって興味深いスポットをいろいろ案内してもらいました。
昼前からやってる飲み屋も多いらしく、夕方陽も落ちてないのに賑わってる店が何軒もありました。逆にその時間には店閉まいするところもあり。おそらく夜勤労務者などの生活サイクルにマッチした地域なのでしょうか。そんなあまりの異空間が口コミで評判になり、僕のような一見さんも増えたことでしょう。最近はメディアの取材も多く、カメラ撮影しまくってる輩も多いとのこと。なんだかなァてな思いがしますが、確かに味のあるお店や風景ばかりで注目されるのもうなずける。で、僕が今回アップできる画像はこれだけ。つまんねーな。もっといい被写体たくさんあったのに。

この日は三軒ハシゴしてなんと合計6000円いかなかった。安すぎ。惚れた、すげー立石。でも葛飾区はウチから遠いです。

▲本館・枝枝新報▲

1c61ae17.jpgカミサンがフランスまで観光+演奏旅行。
彼女が外泊をするとたいてい深夜は居間の36型テレビでDVD上映会をします。諸事情により一人でないとなかなかゆっくりと独占できない。
最近はたわいのない更新が続いていたので観た感想など。

●『ヘルベチカ〜世界を魅了する書体』
「ヘルベチカ」という書体の単語って認知度は一般的にどの程度なのだろう? 印刷書体に関心のある人なら見応えありあり。
今年はじめの購入直後に本編のみは見たのですが、特典映像含めて再鑑賞。
書体の誕生からスタンダード化への変遷、それに対抗する潮流、DTP化による影響など。
「ベトナム戦争はヘルベチカをロゴにつかった巨大企業で支えられた。そんな書体を使いたいとは思わなかったね」。こういう意識レベルで書体に相対する時代もあったのだ。
個人的に、Macintosh 誕生期のスティーブ・ジョブズがヘルベチカの権利を切望したエピソードが興味津々。一方、マイクロソフトの Arial(ヘルベチカの焼き直しで有名)をこき下ろすタイポグラファーには溜飲が下がりましたね。
映像、音楽も(The sea & cakeっぽい)で印象的でした。
●『ぐるりのこと』監督・橋口亮輔
昨年『30〜40代の既婚者には必見の感動作』と何やら大評判でしたが、なるほどそれもうなずける内容。作家のサイン会のシークエンス、エンディングへの流れなど、鬱病に対するスタンスに多少もの思う点はある。リリー・フランキー(法廷画家役)の役柄は不器用さがナチュラルだったけど、実はあの状態の妻にとっては非常に幸いな設定だ。
それでも総合的にいいと感じることができるのは、画面のただずまいと妻役・木村多江のリアルな演技がよかったからだろう。とくに中〜後半の迫真さは滂沱して釘付け。ひとの心は、そう、やはりそうなのだ。90年以降の多くの歴史的犯罪が裁判シーンを通して描かれており、それらに対する距離感にも好感。あと、ここ数年気にいっている映画とかぶるキャスティングもうれしかった。キャスティングで作品の趣味度が計れますからね。
●『実録・連合赤軍〜あさま山荘への道程』監督・若松孝二
『ぐるり』に続いて観たのがこれ。思想的に語るほど論理武装できてないのでこの場で深く言及しません。文字通りあの悲劇までを俯瞰したストーリーとしてはかなり興味深かったのですが、映画としての魅力は今ひとつ希薄だった。当時のリアルさに欠けるキャスティングもいくつかあり、前半に多かったNHKドラマのような画質も興ざめ。この映画はそうじゃないんだよ、というコメントがつきそうなこと記してますかね。まあ、フィンチャーやイーストウッドの映画のように色調にまでリアル感を再現せよなんてのは無理な話か、ハリウッドを引き合いにだすなんて、それこそ『総括』の対象になりそうですが。ともかく本作はドキュメント性で良さを語る作品なのでしょう。確かに中盤以降の総括シーンの連打は強烈。当時の歴史的必然の価値と不毛さを知るのに重要な作品ではあると思う。

▲本館・枝枝新報▲


fd05d9fa.jpg会社が高田馬場に移転してもうすぐ1ヶ月。
以前あった池袋北口の飲み屋風俗街とは違い、夕方6時になるとこの付近では「ふるさと」が流れる。子どもたちに帰宅をよびかける街頭放送だと思うが、DTP業界の現場人である自分がこの時間に帰れることなどめったにないわけで、曲が曲であるせいか、微妙にせつないムードが漂うことがある。同じように考える勤め人も周辺のどこかにいることだろう。ある意味、子どもよりも大人の気持ちに何かがくる時間。
画像は自宅のベランダからの夕焼け。電線がじゃま。風情のない画像です。撮ったのはついさっき。たまたま18時ごろでした。
▲本館・枝枝新報▲

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