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画像や日常についてなど

2014年06月

benwatt

個人的にベン・ワットは彼の妻トレイシー・ソーンと共に印象深いミュージシャンです。
先日、彼の31年ぶりソロ作『ヘンドラ』がAmazonから到着。これが予想以上に良くて嬉しい。
彼らしいどこか荒涼としたフォークロック・テイストで、ニック・ドレイクやジョン・マーティンを彷彿とさせる曲もある。聴き終えた後、自分はもう死んでもよいのではないかと思える程、という賞賛は過去に何度かしたことがありますが(苦笑)、ともかくこのナチュラルな演奏と歌声に身を任せて聴き惚れています。

→ ベン・ワットのインタビュー記事「31年目のメランコリー」

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『北斎と応為』の著者キャサリン・ゴヴィエ氏と浅田次郎の対談を観にカナダ大使館へ行ってきました(画像下、リンクは下記)。こういうイベント自体、行く機会は滅多にないので非常に有意義でしたね。
応為については昨年も話題にしましたが、日本でも言及が難しい謎の女絵師を主人公にする外国人作家ってどんな方だろうと興味津々でした。貿易商だった祖父が日本から浮世絵をよく入手していたそうで、子供時代から日本文化に馴染みがあったそうです。


taidan

いわゆるゴーストでもあり共同作業者でもある応為は、当時どういうスタンスでいたのか。世界的にもイマジネーションをかき立てられる存在のようです。
「彼女に対する視線がやはり日本人とは異なっていて新鮮」と浅田氏。対談中フェミニズムに話が及ぶとゴヴィエ氏は「そうとも言えますが、私は一人の人間として」を強調していました。ともかく彼女の主体性がどう描写されてるか読むのが楽しみです。この日早速Amazonから上下セットで到着しました。感想はいずれまた。

ボストン北斎展の『三曲合奏図』展示や『百日紅』のアニメ化など、今年に入って彼女に関する情報をちらほらと入手しており、今後ちょっとした応為ブームが始まるかも知れませんね。
この本もベテランの愛好家・専門家には注目作なのではないかと。


→「『北斎と応為』:著者キャサリン・ゴヴィエと浅田次郎の対談」

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