2019年03月

2019年03月21日

[190322]第109話 記憶も空なのか

ひさびさの更新はまたも仏教ネタ。
この画像は2月に行った鎌倉の虚空蔵堂(明鏡山 円満院 星井寺)に並ぶノボリです。

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記憶力増進のご利益が得られる菩薩なんていたんですな。

虚空蔵菩薩を知ったキッカケは、昨年秋『京都・醍醐寺 真言密教の宇宙』で見たこの求聞持法根本尊図像(※)でした。 下の画像は展示と同じ。
会場に入るまで存在も知らなかったです。展示を見てこれは「猫なみにちょうどいいネタかも」と思いました。

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そもそも虚空蔵菩薩とはなんぞや。
ざっくり知るにはこちらを読んでいただきしょうか...。求聞持法とセットで検索するとスピリチュアル系のあやしいサイトにも数多くヒット。そういうジャンルには距離をおきまして、以来、猫なみネタとして雑学的関心を向けておりました。

で、関東圏でゆかりの寺院として有名なひとつ、虚空蔵堂に参拝してきたのです。

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▼下画像が求聞持法の御真言。これを100日で100万回唱えると超絶的な記憶力がつくという。

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弘法大師・空海は唐の留学で膨大な経典を暗記するため、この修法をやり遂げたらしい。
求聞持法の歴史がどのようであるのか、ある程度あたりましたが、
当然こんなことまでする気はありませんで、せめて御本尊にお賽銭と合掌を。

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▲実は本来の御本尊である虚空蔵菩薩は年に数回だけ御開帳の秘仏でして、こちらは分身の前立像らしいです。

時の変遷で今日の虚空蔵菩薩はさまざまなご利益も得られる存在になり、日本各地で地元密着の催しが盛んのようです。学業祈願や十三詣りでご存知の方もいるでしょう。記憶力云々だけで語る時代は遠い遠い昔の話。

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虚空蔵菩薩を知るのに入手可能な文献類は少なく、この『日本の美術1』(画像)は資料的に役立ちました。ネットではいろいろ調べてると、こういう研究白山信仰(ちなみに亡父の実家は石川県白山市)など、民俗学とのリンクも知ることができまして、今後も好奇心が広がっていくかもしれません。
そういえば、まもなく上野で始まる『国宝 東寺−空海と仏像曼荼羅』では、五大虚空蔵菩薩坐像も追加展示が決定しているらしく楽しみにしてます。



→ 紹介記事;虚空蔵堂(明鏡山 円満院 星井寺)
→ 紹介記事:京都・醍醐寺 真言密教の宇宙
  (※)のリンク画像はこちらの記事から使用させていただきました。


→ 枝枝新報 本館・猫なみ劇場 第109話
  (猫なみ劇場 表玄関は[こちら]です)

edashin117 at 16:18|PermalinkComments(0) 猫なみ劇場