64d835ab.jpg正直、中盤まで大丈夫かなと思いながら観てましたが、後半〜ラストの展開に、思わず「そうくるのかい」と仰天。
いわゆるハリウッド的カタルシスとは縁遠いどんでん返しは、普通じゃありえませんで、肩すかしを感じた人も多いと思いますが、個人的にはああいうの大好きです。
アレンの言う「人生の偶然性」には共感するし、彼のそういう主義主張が首尾一貫していたと思う。
洗練されたシンプルかつ古典的な演出も、テーマ性を際立たせるものだったのだろうと納得。インテリな彼らしいオマージュを随所に散りばめ、心機一転を計った本作で何をやりたかったのか、わかるような気がしました。(オマージュの対象については詳しくわかりませんが・汗)。
ちなみに、今やセクシー系トップのスカーレット・ヨハンセンは、以前ほど気になる女優ではありませんで、ジョナサン・リス・メイヤーズもペケ。個人的によかったのはエミリー・モーティマーでした。なんかアレン系な顔つきしてるし。
そんな要素も含んでるかもで、最高傑作とは思ってませんが(好み的には前作『僕のニューヨークライフ』が上)、70歳となってもなお勝負を挑む健在ぶりに満足の1本でした。
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