この日、福井県の白川静会が主催する「漢字は楽しい〜白川静さんに学ぶ」というイベントに。

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KANJI1nどの講演も面白く全体的に充実した内容でしたが、白川博士のご長女・津崎史さん「父の掌のうち」と題された講演が一番印象的でしたね。

子供の頃から熱心な教育パパで、ことあるごとにいちいち意見をし、史さんを困惑させたこと数知れず。ですがそこはさすがこの親子。進路や専攻で父親とは別のキャリアを志向しているつもりでも学問研究的には大抵どこかでリンクしていたようで、年齢を重ねるにつれ父親にシンパシーを抱くようになったという。また、博士が70代になった頃から、字書の編集補助や文字講話のサポート役をしていたらしいです。
とにかく白川漢字学を親しむ者にとって、ユーモアを交えつつの裏話は興味深いものばかりでした。
後から平凡社社長・下中さんの講演で紹介された史さんの歌集(一部抜粋)もまた味わいがあり、父親の仕事を家族で支えきた日々がうかがえました(版権にかかわるので、具体的な内容に踏み込めないのが残念)。

書籍やネットばかりで直接こういうイベントに参加したのは初めて。
実は今回、職場でたまたま「白川静」をツイッター検索して見つけたのでした(笑)。開催を知ったのは10日ぐらい前。

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昨年の没後10周年記念に関する催しには全く縁がなく残念でしたけれど、今回参加できて非常によかったです。
本日10/30は博士11回目の命日にあたります。

→ 「漢字は楽しい〜白川静さんに学ぶ」紹介記事
→ [100417]白川静生誕100周年