アート関連

2007年06月23日

[070617]マルレーネ・デュマス展

373a622c.jpg彼女を知ったのは10年くらい前で、神保町の洋書屋でたまたま買った画集(画像)が出会いでした。
とくに好きなのは山水画のようなシンブルなドローイング。水をたっぷり含んだ筆で、絶妙な形状を描いております。その質感、勢いがよい。「形状」は僕が絵を楽しむ視点のひとつで、ちなみにその究極が中国の古代文字ですか。
もってる画集にはその手法による男女のエグい絵があって、これもまた独特のエネルギーを感じさせます。
規模的には国内初の個展とのことで期待をしたのですが、残念ながら上記の絵はなし。というワケでもないんだけど、全体的にはモノ足りなかったかな。こんなものじゃないだろうという欲求不満です。
それでも生で彼女の絵を見ることができたのは貴重な体験でした。
〈公式サイト〉http://dumas.jp/
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edashin117 at 15:50|PermalinkTrackBack(0)

2006年11月29日

[061125]Galerie412

223567d7.jpgこちらでベン・シャーン展がありました。
入って正面にあるのは同潤会アパート時代のドア。
スケッチ画を中心に20点ほどを展示。版画以外は全部未発表とのことで、いつもよりじっくりと眼に焼き付けて参りました。なかには10万ちょっとの値がついてるのもあって、その気があれば買えたか(買わない買わない)。
それにしても表参道ヒルズ自体は、自分と何の接点もなかったな。前の通りは通勤時間の高田馬場駅状態だし、もーうんざり。
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edashin117 at 23:54|PermalinkTrackBack(0)

2006年11月03日

[061101]白川静氏の訃報

ad10a75a.JPG先日の日曜に新しい本棚の整理をしてまして、「やはりまず」と即座に手に届く位置に並べたのが、『常用字解』『字統』でした。その翌日にお亡くなりになったとは。
白川氏の著作なくして甲骨文字や金文のイマジネイティブな魅力を知ることはできなかった。数々の偉業をどれほど理解してるか定かではありませんが、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
古代中国漢字の起源に「神と死」は重要な要素のひとつでして、それを知り尽くしてる氏は、己の死の直前に何を思ったのだろうか。遥か昔の古代文字・それを伝えてきた王朝貴族と同様に、白川静氏も歴史として語られる「魂」となったのだな...。などと、ぼんやり考えてしまいました。ふだんこういう宗教的な思いにかられることはないんだけど(苦笑)。画像は白川静監修の漢字暦。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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2006年10月19日

[061014]限定ミイラ・フィギュア

869fb666.jpgお目当てのこれも無事ゲットできたし良かったです。ミイラと古代エジプト展。
話題はなんといっても紀元前約800年前の神官ミイラ。

最新のCTスキャンにより布を解かずして本体を確認できたのですが、不思議なことに頭の上に皿がはっついたままという。これは体中に塗った樹脂の受け皿として、寝かせた頭部の下に置いたものがそのまま固まってしまったっつー説が有力とか。
実際はどうあれ、これは誠に体裁が悪く、当時の職人として恥ずかしい失敗。剥がすに剥がせないので、「仕方あるめえ」とそのまま布を巻いたのでしょう。「バレるわけねえよ」と思ったのかな。
しかし、そのミスは2800年後にバレてしまった。それもフィギュアにまでなっちまったよ。
豪華な副葬品や石像とは別の意味で興味深い発見。 ていうか、こういう方が個人的には好きですね。

実はエジプトのミイラ文化については、個人的に紀元前1200年ぐらいの新王国時代(ツタンカーメンやラムセス2世の頃)のが好きでして。ミイラづくりの職人技がピークを極めたとも言われたのがこの時代。とくに棺の様式は400年も経つと異文化の影響受けて、プリミティブかつネイティブな魅力はあまりないです。
ただ、上記ような逸話が出るあたり、違った角度で面白い。当時は、様式化が進む一方、作業的にはルーティン化しており、ミイラ職人にもいろんなレベルがいたと聞きます。
そこは現代の宗教や医療、建築などにも通ずる問題。何やらユルくなって、盗掘屋と結託した輩もいただろうし。「皿ひっつき事件」然り、人間の業というかだらしなさをかいま見た気がします。
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