wagahaineko

TDV25395D先日、市川崑監督の『吾輩は猫である』を30年ぶりにDVDで鑑賞。以前観たのはテレビ放映でした。少し前に都内の生誕100年記念映画祭などで劇場鑑賞の機会は何度かあったんですけど、今回はDVDで。当時、上画像の会話シーンの映像カットに大変刺激を受けまして...って、何がどうなのか、静止画像1枚ではピンとこないか。所属サークルで製作した8ミリ作品に似たようなシーンを取り入れた(つもり)ほど好きなシーン、というか、こんな映像を自分でも撮りたいから作ったと言っても過言ではない。しかし、作品自体はただの自己満足な失敗作でした。
そんな僕の思い入れはともかく、確かにここでの映像感/人物のしゃべりの切れ目をずらした独特な編集は印象的で、特典映像『市川崑監督の編集テクニック』の目玉として、チーフスタッフ長田千鶴子氏が苦労話を語っております。監督はこうした編集作業には相当気合いを入れていたとのこと。当時感じたインパクトをこういうエピソードを交えて追体験できたのは嬉しかったですね。
奇しくも漱石没後100年企画として小説『吾輩は猫である』が朝日新聞で4月から再連載されており、購読者の僕は毎朝読むのを日課にしております。新聞切り抜き用のノートまで買ったりして、我ながら今どき地味な年配嗜好だなと。黒猫偏愛を貫きたいっつー意地もあったりw。いつまで続くのやらですが。

nekonote


→ DVD『吾輩は猫である』(監督:市川崑)
→ 朝日新聞デジタル 特集『漱石没後100年 吾輩は猫である』
→ 「吾輩は猫であるノート」発売中 連載切り抜き、2冊で