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画像や日常についてなど

タグ:国芳

毎度今更ですが、今回のGWの2日に分けて見学してきた画像レポを。

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江戸時代に実在した伝説の女中、於竹大日如来(or お竹大日如来)ゆかりの場所を巡ってまいりました。

どんな女性かご存知ない方は、下の画像を。
貧困者救済や倹約家で知られ、当時の幕府にも目をかけられた女性です。

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そもそも存在を知ったのは昨年2022年の太田記念美術館でこの企画展示にて。

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伝説はやがて御利益的存在として崇められるようになり、そこにあやかろうとする庶民心は現代にも通じます。

御利益云々はどうあれ、僕はそういう現象に興味をもち、しかも歌川国芳を始め当時の浮世絵絵師が残した作品がどれも趣きあり。なぜか猫と一緒ってのもかわいい。猫にも好かれてのたのか?ともかく個人的にポイント高し。浮世絵好きとしてぶっちゃけこれらの絵的風情から彼女に惹かれたというが大きいでしょう(苦笑)。

一方、残された情報資料は限られてるようで、今回紹介する場所はどこもネット検索すると見かける画像ばかりであしからずです(苦笑)。

*   *   *

それでは5月4日の画像紹介から。

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まずは、女中お竹の奉公先とゆかりのあった小津和紙の資料館へ。
於竹に関するコーナーも設けてあると知り、見学しました。

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残念ながら撮影禁止のため画像はこれだけ。

この老舗紙問屋と於竹のゆかりについては長くなるので割愛。
「小津和紙 於竹」で検索すると詳しいホームページがいくつかあります。

続いて、この小津ビルの横に、於竹が利用していた井戸跡を見学。

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最初の説明画像はこちらにあったものです。

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かなり地味で目立たぬ場所にあるのが個人的に好み。

その後は都営三田線で赤羽方面へ。浄土宗 善徳寺にある彼女の墓へ。

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なぜここにあるのかというと、これもまた長くなるので割愛しますが、於竹の奉公先、佐久間家(元禄11年に断絶)の娘(断絶後に於竹の祭祀事を引き継ぎ)が嫁いだ馬込家の菩提寺であるからだそう。

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合掌(−人−)

命日5月19日がまもなくの時期でしたが、現在この寺で慰霊祭などは特にないようです。

*   *   *

ここからは翌日5日。

港区にある浄土宗 心光院にあるお竹堂(平成29年に再建)。後ろはもちろん東京タワー。

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お堂の中には、徳川綱吉の母・桂昌院が寄進した「お竹大日如来水板」と「お竹如来像」。

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ご住職と少しお話ができまして、実は水板も像もかなり精巧に出来たレプリカで、本物は港区管理で厳重保存されてるらしいです。

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自分の顔が映ったり反射したりでうまく撮れず、画像は何となく初期ピンクフロイドのジャケットみたいでサイケデリックな風情。

以上です。

*   *   *

訪れたところは観光客ほぼ皆無で、我ながら酔狂な社会科見学でした。

ちなみに4日は原宿の太田記念美術館、善徳寺隣駅のさやの湯処、5日は愛宕神社を絡めてまして、都内ながら観光気分も堪能できました。

何かと世知辛く感じられるこのご時世。
於竹の生き方と己れの今後のあり方について考えさせられました。























金土は夜9時までとのことで18時頃に会場入り。混雑時のストレスはほとんどなく鑑賞することができました。

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ちょっと前の練馬区立美術館『国芳イズム』に続いて、もうひとつの目玉展示。
とにかく、さすがボストン美術館といえる保存状態の優れた作品ばかりで驚き。
僕は歌舞伎や今回の国芳絡みの水滸伝について知識が浅いため、毎度、浮世絵鑑賞ではその点で気後れ気味になるのですが、「そんな細けーことは」とばかりに粋で色彩凝りまくりの展示がこれでもかこれでもかと。何と言うか江戸サイケデリック(違うだろw)の坩堝に身を任せて脳内興奮状態でした。さすが渋谷発文化村という紹介・宣伝の上手さで基礎知識云々なく堪能はできます。実際、若者の比重が多かったこと。
個人的に良かったのは、
「御誂三段ぼかし」「五人男揃浴衣」「秋野七草しげり之景」などの役者絵の連作(国貞)。「木曽街道六十九次之内」の連作(国芳)、「名勝九州より上洛のとき」をはじめ大海原系、などなどなどなど... ご両人の神がかった創作意欲と職人芸術のスゴさを改めて体感できました。

で、この展覧会はグッズもかなりお目当てでして、話題のガチャガチャ根付けは無事に全3種ゲット。特に猫骸骨(猫スカル)は想像以上の出来なので驚愕しております。

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時代を超えた職人コラボの極み。しかもすこぶる酔狂でよろしい。猫好きとしては、もう永久保存ですね。

あと、個人的にはこの団扇もお気に入り。

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→ 展覧会紹介記事
→ 国芳根付け紹介

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