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各メディアでも話題になっている永青文庫の春画展へ。

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朝イチから会場前には行列(下の画像)。ですけど、うんざりするような混雑もなく堪能できました。午前中はともかく午後にはけっこう賑わうとの噂。とても評判がいいので、今後どんどん混み合うでしょう。

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会場からして趣きあるし、現地へ向う途中には何度か歩いたことある胸突坂(下の画像)とその周りも雰囲気よし(と言いたいところですが... 坂の途中が工事中でしてやや残念w。後期展示の頃には終わってほしい)。

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いわゆる春画定番の名作も多数ですが、本邦初公開になる江戸以前の作品も色々興味深く、とくに『耽溺図断簡』(絵師不明)が印象的でした。でもでもやはり個人的には国芳作品を見ることが出来て嬉しかった。『逢見八景』素晴らし過ぎ。猫いないけどさすが国芳w。

実は今回、開催までの紆余曲折にいたく共感して、クラウンドファンディングで出資参加しておりました。分厚いカタログ(見た目よりも軽い)は郵送で到着。

猥褻論議はともかく作品として素晴らしい作品ばかり。後期展示も楽しみにしています。

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→「春画展」キーパーソン・浦上満氏に聞く〜日本初の「春画展」開催の舞台裏
→ 永青文庫 SHUNGA春画展 公式サイト

rolling-n映画の感想で更新するのは久しぶりかもしれない。非常に気に入った作品なので記しておきます。
すでに独自の評価を得ている監督だけど、僕は今作が初めて。おなじみのファンには「何をいまさら」と思われるだろうか(苦笑)。俳優陣の個性的演技、映像感、作品のユーモア等々、あらゆる点で自分の好みに近い映画で嬉しかったです。
いくつかの紹介記事にもあるとおり、確かに70〜80年代日本映画(日活ピンク系やATG)の独特ないびつ感+猥雑感を、いいさじ加減で現代的に継承しています(渡邊琢磨の洗練された音楽も貢献度大。サントラ盤も傑作)。盗撮事件をおこした元教師・権藤のダメっぷりをメインに、登場人物はしょうもないヤツラばかり。全体のノリは軽妙かつ滑稽で、そのへんが大きく話題になっているのだけど、ある人物の痛みを描いた場面があり、何だか泣けてしまった。そこが権藤先生のおかしみとある種のコントラストを生み出し、不思議な余韻のひとつとしても感じられましたね...。ともかく観る人それぞれのイマジネーションが広がる素晴らしい作品。傑作です。

→ 映画『ローリング』冨永昌敬監督インタビュー



mbppp新境地の今作もさすがの出来。改めて山下敦弘監督(というか山下組)の才能に驚かされました。学生運動に対してどれほどシンパシーを抱けるかも大きな要素ですが、鑑賞者それぞれの思いにもリンクできるであろう内容。青春の蹉跌を描いた映画としては秀逸な部類でしょう。
もう、美術セットのリアル感は言うまでもなく、よくぞあそこまで昭和顔を揃えたもんだと鑑賞中は思わず何度もニヤついたりして。そんな個性的な俳優陣の対話シーンはどれも味がありました。

「おまえにジャーナリズムって何なのか教えてやる」。
妻夫木演じる沢田が先輩からそんなようなことを言われるシーンが印象に残りまして。そういうフレーズって今でも有効でしょうが、ジャンルに関係なく、あの時代、何かに挑みこだわり続ける姿勢はとても眩しいですね。いろんな意味で。
それにしても、この時代の実話ってのは、今日の震災+原発問題にいたるまでの40年をベースに生きている我々にしてみると、なんともやるせない気分になるというか、どうでしょうか...

→eiga com.特集記事

◆本館・枝枝新報(renewal予定)◆

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